こんにちは。
モリカトロンの三宅です。
エンジニアブログの中で、相変わらず全く関係ない“お外の話”を書き散らかします!
前回、おすすめの焚火台を紹介しましたが、今回ご紹介するのは……これです!
(何となくテレビショッピング的ですね)
EcoZoom Versa
焼き肉店などによくある七輪のようにも見えますが、実は全く別物なんです。
これはいわゆる【ロケットストーブ】と呼ばれるものです。
ロケットストーブとは
ロケットストーブとは、燃焼によって生じる上昇気流(煙突効果)によってストーブ内部に負圧が生じ、それによって自然に吸気され、さらに燃焼が加速する、というシステムです。
この燃焼に伴って加速される吸排気が「ゴーッ!」というロケットのような音を伴うので、ロケットストーブと呼ばれています。
(NHKの朝ドラ「スカーレット」で喜美子が作った登り窯なんかも同じ原理ですね)
吸気によって絶えず酸素が供給されるため、燃料(薪など)の燃え残りのガスも再燃焼(二次燃焼)し、煙や煤の排出が少ないという点も特徴です。また燃え残りや灰が少なく、後片付けが楽という扱いやすさもステキな点です。
つまり、燃料を効率よく熱エネルギーに変換できる、エコなシステムであるという事が出来ます。
前掲のecozoomは、このロケットストーブの仕組みをコンパクト、かつ持ち運べるような形で作られたものです。
上部には五徳を備えて鍋やフライパンなどの調理器具がしっかり安定するように作られた、屋外調理用のコンパクト・高効率な焚火装置、と言えるでしょう。
一家に一台ロケットストーブ
前回紹介した「炎を楽しむ焚火台」とはベクトルの違う燃焼機器ですが、なぜこれを別途紹介したかと言いますと、身の回りにあるものを燃料として使いやすい、つまり災害時の備えとしても非常に優秀だからです。
公園や野山で拾える小枝だけでなく、廃材や、焚火では使いにくい竹まで(もちろん割ってくださいね!破裂するので…)、しっかりと燃やし熱源として利用することができます。
キャンプやBBQ用途だけではなく、災害時の煮炊きコンロとしても優秀なロケットストーブ、あなたのご家庭にも一台いかがですか?
あ。一点だけ注意があります。
ロケットストーブは効率よくは高熱(炎)が取り出せますが、多くのストーブはドラフト効果を引き出すために燃焼筒(燃料を燃やす部分…すなわち本体)がしっかり断熱されているため、実は周りにいてもあまり暖かくありません。
炎を見て楽しむことはできるものの、焚火ならではの“暖を取る”という用途にはあまり向かないので、ご承知おきください。
(特にGWくらいまでのキャンプなどでは、焚火用途としてロケストだけを持っていくと、寒い思いをすることになります(^^;)