Morikatron Engineer Blog

モリカトロン開発者ブログ

リモートワークを導入してみて…(春)

こんにちは。
モリカトロンの縁の下の力持ち不足担当の三宅です。

皆さん元気にリモートワークしてますか?
モリカトロンも新型コロナウィルスの蔓延を見据え、2月末から急遽リモートワーク体制に移行しました。

元々リモートワークに際しての制度や機材がきちんと整備・準備できていたわけではなく、緊急対応的な動きではありましたが、実際に約2か月運用してきて見えてきた課題やメリットなどについて、備忘録的に書き残しておきたいと思います。

 

 

 

通勤ストレスの大きさを実感

弊社は10時始業と、少し遅めの始業ではあるのですが、都心部は少々時間がずれていたといっても、ラッシュが劇的に改善することはありません。
ましてや、少し遠方から通勤(僕です僕)している場合は、結局ラッシュ時間帯にぶち当たることになり、毎日ぎゅうぎゅうの中汲々として通勤していました。
それが疑いもしない日常であったのですが、今回リモートワーク化で通勤がなくなった事によって、改めて体力的な(精神的にも!)余裕が大きいことに気づきました。

逆に言えば、こんなにも始業前に消耗していたのだと!

つまり、実質「通勤」が無くなったことで、日々の業務に際してのコンディションが大きく改善し、成果の最大化にも寄与しているといえるでしょう。

 

時間効率・ワークライフバランスの改善

弊社ではリモートワーク実施に伴い、通常の「定時」という設定を一旦取りやめました。
せっかく「通勤時間」という無駄な要素が省かれているのに、通常の10時始業に拘泥する必要はありませんよね。
もちろん、従来の生活リズム・仕事のリズムを維持する形で、オフィス勤務と同じ時間の使い方をしても構いませんし、実際そのように動いているスタッフもいます。
でも、多くは始業時間を前倒しにして業務を開始しています。

これによって

  • (休息後の)頭も体もすっきりした状態で仕事に臨める。
  • 業後に時間的な余裕が生まれる。(早く始業した分+通勤時間分)

という状況が生まれました。

家族との時間や趣味の時間をしっかりとれること、つまりワークライフバランスが大きく改善し、心身のコンディションやモチベーション的にも大きなプラスの効果が生じていると実感しています。

弊社のエンジニアの皆はとても研究が好きなので、業務テーマの研究ののちに、自身の関心分野の研究を進めていたりします。

「時間ができたので溜まってる新しい論文読みます!」なんて、昭和の文系おじさんには理解しがたく、それでリフレッシュできるの?なんて思ったりもしますが、わくわくしている表情は嘘ではないでしょう。
(ちなみに弊社では「自主研究制度」を設けており、機材や文献の補助、また業務中の時間を活用することなども認めています)


確かに、企業に勤める社会人としては、どうしてもアウトプット重視になり、ついついインプットがおろそかになりがちですが、そういう意味では自身のインプットの時間を取れるということはとてもプラスになる筈で、事実成長も実感しています。

今回はコロナ禍という問題があり、インプットも(外に出ない)研究方面に集中しがちですが、これがなければもっと幅広いインプットの時間となり、人としての幅広さ、研究者としての奥深さが増すことは間違いないと思います。

 

働きすぎ問題

ただし、効率的に・有意義に時間を使えている分、気が付くと予定就業時間を超えている場合が散見されます。
自分のペースで集中できているということに加え、「いつでも手元に仕事の環境があること」がその要因でしょう。

僕自身も、一旦PCを閉じてからも、ついついチャットに反応してしまったり、思いついたことをメモに残しておこうとPCを開いてズルズルと…といったような“区切りにくさ”は感じます。
これはオフィス⇔自宅という物理的な切れ目がないために起こりがちな問題ですね。

また、就業時間設定に柔軟性を持たせてはいるものの、通常の定時設定、連携する他の社員が稼働していると、つい一緒に、なんてことも発生しがちです。

弊社では、自身の就業予定時間を宣言し、カレンダーでも共有するという形で、相互に就業時間を見える化するようにはしていますが、集中すると時間を忘れる…なんてこともあるようです。

これは逆に僕が「一旦置こうか」とやんわり制止しないといけない部分ですね。興が乗っているときに、変に水を差さないように空気を読みながら……

 

空気読めない問題

そうです。Zoomやチャットで緩く相互の状況を共有しながらにあっても、やはりオンラインで空気を読むのはとても難しいですね…。

「ちょっと煮詰まってそうだな?」とか、「今は声掛けないほうがいいな」といった、醸し出す空気・雰囲気が読み取れないので、いいタイミングで声を掛けにくい。

僕はできるだけ個人間・プロジェクト間で閉じないように、今抱えている問題や新たに得た発見や知見を共有できるように、適宜声を掛けて(茶々を入れてるだけともいう…)コミュニケーションが発露することを意識しているのですが、それが現状かなり難しいなと感じています。

オンライン飲み会とか、一旦業務と離れて情報交換・共有する場を作るのってどう? アリ?? >みんな

 

まとめ

今回、新型コロナ禍という外的要因によって、準備不足ながら踏み切ったリモートワーク体制ですが、そんな暫定措置においてもワークライフバランスと生産性の向上という大きなメリットが実感できました。
一方で、よく言われるコミュニケーション面の課題も、やはり顕在化しました。
ただ、コミュニケーションのあり方は、社会の仕組みや情勢に応じてアジャストされてゆくものですし、気が付くと自然に慣れてしまうのかもしれません。
少し前には想像もしなかった、チャットや動画コミュニケーションの文化を、現在平気で理解しているように。


もちろんオフィスの計算資源の活用など、ハードウェア的な制約・問題はこれから解消せねばなりませんが、モリカトロンでは成果の最大化を目標に、働き方の自由度は大きくとってゆきたいと考えています。